かなりや

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唄を忘れた金糸雀は、後ろの山に棄てましょか。
いえ、いえ、それはなりませぬ。

唄を忘れた金糸雀は、背戸の小薮に埋けましょか。
いえ、いえ、それもなりませぬ。

唄を忘れた金糸雀は、柳の鞭でぶちましょか。
いえ、いえ、それはかはいさう。

唄を忘れた金糸雀は、
象牙の船に、銀の櫂、
月夜の海に浮べれば、
忘れた唄をおもひだす。

          西条八十
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by bamboo7771 | 2012-06-04 23:52 | Comments(0)